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リフォーム

窓リフォームの費用相場|内窓・二重窓・サッシ交換・ガラス交換の単価と工法別の工事費目安

窓リフォームの費用は「3万円で済んだ」というガラス交換から「1か所30万円かかった」というサッシ交換まで幅が広く、相場がつかみにくい領域です。この差は工事の種類(内窓設置・サッシ交換・ガラス交換)、窓のサイズ、選ぶガラスやサッシの性能で生まれます。一番手軽な内窓設置なら1か所5万〜15万円程度ですが、既存サッシごと入れ替える外窓交換では1か所10万〜30万円台に上がります。この記事では、窓リフォームの費用を工事の種類別・グレード別に分解し、内窓はサイズ別、サッシ交換は工法別の目安を示しながら、断熱・防音・結露といった目的に応じた選び方、工期の目安、費用を抑える方法まで整理します。

この記事の費用は、YKK AP・LIXIL各社の公開Webカタログ、住宅リフォーム事業者の見積もり事例、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの情報をもとにした目安です。窓のサイズ・グレード・現場の状況によって変動します。

窓リフォーム費用の全体像

窓リフォームの工事は大きく4種類に分かれます。それぞれ工事範囲が異なり、費用も性能も段階的に変わります。1か所あたりの工事費込みの目安を整理します。

工事の種類1か所あたりの費用目安工事範囲
ガラス交換3万〜18万円既存サッシを残してガラスだけ交換
内窓(二重窓)設置5万〜15万円既存窓の内側にもう1枚窓を追加
サッシ交換(カバー工法)10万〜30万円既存枠の上に新しい窓枠を被せる
サッシ交換(はつり工法)20万〜40万円既存枠を壁ごと撤去して入れ替える

費用は窓のサイズが大きいほど、ガラスやサッシの性能が高いほど上がります。最も手軽なのはガラス交換と内窓設置で、いずれも壁を壊さずに施工できるため工事が1〜2時間で済む窓もあります。一方、サッシそのものを入れ替えるカバー工法・はつり工法は工事規模が大きく、費用も上振れします。

国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和6年度計)」では、住宅に関するリフォーム・リニューアルの受注高が四半期ごとに集計されており、開口部・窓まわりを含む工事は受注の一定割合を占めています。窓は1か所単位で工事を区切れるため、予算に応じて段階的に進めやすいのが特徴です。

内窓(二重窓)設置の費用相場

内窓は既存の窓の内側にもう1枚の窓を取り付け、二重窓にする工事です。窓と窓のあいだに空気層ができ、断熱・防音・結露対策の効果が得られます。費用が比較的安く、工事が短時間で済むため、窓リフォームのなかでも選ばれやすい方法です。

窓のサイズ内窓設置の費用目安(1か所・工事費込み)
小窓(トイレ・浴室の小型窓)4万〜7万円
腰高窓(腰の高さの窓)5万〜10万円
掃き出し窓(人が出入りできる大型窓)8万〜15万円

費用はガラスの種類でも変わります。標準的な単板ガラスの内窓なら下限に近い価格で済みますが、複層ガラスやLow-Eガラスを選ぶと1か所あたり2万〜5万円ほど上がります。樹脂フレームの内窓は断熱性が高い反面、アルミより本体価格がやや高めです。

内窓は既存窓を残したまま施工するため、壁や床の補修が発生しません。1か所あたりの工事時間は30分〜1時間半程度で、住みながら施工できます。複数の窓をまとめて発注すると1か所あたりの単価が下がる傾向があるため、寒さや結露が気になる部屋をまとめて検討すると効率的です。

サッシ交換の費用相場(カバー工法・はつり工法)

既存のサッシそのものを新しい高性能サッシに入れ替える工事です。アルミサッシから樹脂サッシ・アルミ樹脂複合サッシに替えることで、内窓以上に窓全体の断熱性能を底上げできます。工法は2種類あり、費用と工事規模が異なります。

カバー工法

既存のサッシ枠を残し、その上から新しい窓枠を被せて施工する方法です。壁を壊さないため工事が1日で終わることが多く、はつり工法より費用を抑えられます。1か所あたりの費用目安は10万〜30万円です。

デメリットは、既存枠の内側に新しい枠を被せる構造上、窓の開口が一回り小さくなる点です。採光や通風をできるだけ維持したい大型窓では、この縮小幅を事前に確認しておく必要があります。

はつり工法

既存のサッシ枠を壁ごと撤去し、新しいサッシをはめ込み直す方法です。窓の開口サイズを変えずに済み、断熱性能も高めやすいですが、壁の解体と補修が伴うため工事規模が大きくなります。1か所あたりの費用目安は20万〜40万円で、外壁や内装の補修費が別途加算されることもあります。

工法費用目安(1か所・工事費込み)工期の目安特徴
カバー工法10万〜30万円半日〜1日壁を壊さない。開口がやや小さくなる
はつり工法20万〜40万円2〜3日開口を維持できる。壁の補修が必要

サッシ交換は窓1か所でも費用が大きいため、断熱性能を本格的に上げたい主要な窓に絞り、それ以外は内窓で補うといった組み合わせも現実的です。

ガラス交換の費用相場(複層・Low-E)

サッシはそのままで、ガラスだけを高性能なものに交換する方法です。窓リフォームのなかでは最も費用が低く、ガラスの性能だけを手早く上げたい場合に向いています。

ガラスの種類1か所あたりの費用目安(工事費込み)特徴
単板ガラス(標準ガラス)1万〜3万円割れ替え向け。断熱性能は上がらない
複層ガラス(ペアガラス)4万〜10万円2枚のガラスで空気層をつくり断熱性を高める
Low-E複層ガラス6万〜18万円特殊金属膜で日射・熱の出入りを抑える

ガラス交換は既存サッシに収まる厚みのガラスしか入れられないため、アルミサッシのままでは複層ガラスに替えられないケースがあります。サッシの溝幅(ガラスを差し込む厚み)が対応していないと、ガラス交換ではなくサッシ交換が必要になることもあるため、現地調査で対応可否を確認しておくと安心です。

Low-Eガラスは膜の位置によって、夏の日射熱を遮る遮熱タイプと、冬の室内の熱を逃しにくくする断熱タイプに分かれます。地域の気候や窓の方角に合わせて選ぶと効果を引き出しやすくなります。

目的別の選び方(断熱・防音・結露)

窓リフォームは「何を解決したいか」で適した工事が変わります。費用と効果のバランスを目的別に整理します。

寒さ・暑さ(断熱)が気になる場合

冬の底冷えや夏の暑さを抑えたい場合は、内窓設置かサッシ交換が基本です。費用を抑えるなら内窓、窓全体の性能を底上げするならアルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシへの交換が選択肢になります。窓の断熱性能は熱貫流率(U値)で表され、アルミサッシ単板ガラスのU値が6.5W/(平方メートル・K)程度であるのに対し、樹脂サッシとLow-E複層ガラスの組み合わせでは1.5〜2.5W/(平方メートル・K)まで改善します。

この記事は窓単体の費用に絞って整理しています。床・壁・天井も含めた住まい全体の断熱を検討する場合は、断熱リフォームの費用と効果で工事の種類ごとの費用と効果をまとめています。

結露が気になる場合

結露はガラスや窓枠の表面温度が室内の空気より低くなって発生します。内窓を設置して二重窓にすると、室内側の窓の表面温度が上がり、結露が軽減します。費用対効果の面では内窓設置がまず検討しやすい工事です。

外の騒音(防音)が気になる場合

交通量の多い道路沿いや線路沿いで音が気になる場合は、内窓設置が有効です。窓と窓のあいだの空気層が音を伝わりにくくします。さらに防音性を高めたい場合は、厚みの異なる防音合わせガラスを内窓に組み合わせる選択肢もあります。

目的が複数ある場合は、内窓1枚で断熱・結露・防音をまとめて改善できることが多く、費用と効果のバランスを取りやすい工事です。一方で、窓の見た目を変えたい、開口を保ったまま性能を上げたいといった要望があるとサッシ交換が必要になります。

工期と工事中の生活

窓リフォームは工事の種類によって所要時間が大きく変わります。

工事の種類1か所あたりの工期目安
ガラス交換30分〜1時間
内窓設置30分〜1時間半
サッシ交換(カバー工法)半日〜1日
サッシ交換(はつり工法)2〜3日

ガラス交換や内窓設置は1か所が短時間で終わり、住みながら施工できます。複数の窓をまとめて依頼しても、1日で数か所を施工できることが多いです。はつり工法は壁の解体と補修を伴うため、1か所でも数日かかり、外壁や内装の仕上げ待ちが発生します。

マンションの場合、窓は専有部分と共用部分の区分に注意が必要です。サッシ枠や外側のガラスは共用部分にあたることが多く、外窓交換は管理規約で制限されているケースがあります。内窓の設置は室内側の工事のため専有部分として認められることが多いものの、管理規約の確認を事前に済ませておくと安心です。

費用を抑える4つの方法

工事の種類を目的に合わせて絞る

最も効果が大きいのは、過剰な工事を避けることです。結露や寒さ対策が目的なら、サッシごと交換しなくても内窓設置で解決できることが多くあります。現地調査の段階で「目的を満たす最小限の工事はどれか」を業者に確認すると、無駄な出費を避けられます。

性能のグレードを見極める

ガラスやサッシは性能グレードで価格が大きく変わります。Low-E複層ガラスから複層ガラスに下げるだけで1か所あたり数万円下がるケースがあります。窓の方角や使い方によっては最上位グレードが過剰になることもあるため、部屋ごとに必要な性能を見極めると費用を最適化できます。

複数の窓をまとめて発注する

窓リフォームは出張費や養生費などの諸経費が工事ごとにかかります。1か所ずつ別の時期に発注すると、その都度諸経費が上乗せされます。気になる窓をまとめて一度に施工すると、1か所あたりの単価が下がる傾向があります。

複数社の見積もりを比較する

同じ工事内容でも、本体の割引率や工事費の計上方法は業者ごとに異なります。最低でも3社、できれば4〜5社から同条件で見積もりを取り、ガラス・サッシのグレード、工事範囲、諸経費の含め方を突き合わせて比較すると、適正価格を判断しやすくなります。リフォーム全般の業者選びはリフォーム業者の選び方も参考になります。

窓リフォームは工事の種類もガラスのグレードも選択肢が多く、1社の見積もりだけでは割高なのか適正なのか判断しにくい工事です。リフォームの一括見積もりサービスを使えば、同じ条件で複数のリフォーム会社から提案を無料で受け取れます。費用の妥当性と工事内容を比較したうえで判断できます。

よくある質問

内窓と外窓交換ではどちらが費用対効果が高いですか

費用を抑えつつ断熱・結露・防音をまとめて改善したい場合は内窓設置が選ばれやすい工事です。1か所5万〜15万円で施工でき、工事も短時間で済みます。窓の開口を維持したまま性能を最大限上げたい、見た目を一新したいといった場合は外窓交換が向きますが、費用と工事規模は大きくなります。

アルミサッシのままガラスだけ複層ガラスに交換できますか

サッシの溝幅(ガラスを差し込む厚み)が複層ガラスに対応していれば交換できますが、古いアルミサッシは溝幅が単板ガラス用で、複層ガラスが収まらないことがあります。その場合はガラス交換ではなく、内窓設置やサッシ交換が必要になります。現地調査でサッシの対応可否を確認してもらうと安心です。

マンションでも窓リフォームはできますか

内窓の設置は室内側の工事のため、専有部分として認められることが多く、比較的進めやすい工事です。一方、サッシ枠や外側のガラスは共用部分にあたることが多く、外窓交換は管理規約で制限されている場合があります。工事前に管理規約と竣工図面を確認し、管理組合に届け出る手順を踏んでおくとトラブルを避けられます。

窓リフォームの費用にローンは使えますか

利用できます。窓リフォーム単体であれば費用帯が比較的小さいため、無担保型のリフォームローン(金利2〜5%程度、借入上限500万〜1,000万円程度)で対応することが多いです。水回りや外壁など他の工事とまとめて大規模に進める場合は、住宅ローンへの組み込みも検討の余地があります。リフォームローンの選び方はリフォームローンの選び方で整理しています。

まとめ

窓リフォームの費用は、工事の種類によって1か所3万円のガラス交換から40万円のサッシ交換まで幅があります。費用を左右する要因は「工事の種類(ガラス交換・内窓・サッシ交換)」「窓のサイズ」「ガラスとサッシの性能グレード」の3つです。

断熱・結露・防音をまとめて改善したいなら、費用を抑えやすい内窓設置がまず検討しやすい工事です。窓全体の性能を底上げしたい主要な窓にはサッシ交換、ガラスの性能だけ手早く上げたい場合はガラス交換と、目的に合わせて使い分けると費用を最適化できます。工事の種類とグレードを部屋ごとに見極めたうえで、同じ条件で複数社の見積もりを比較するのが、後悔の少ない進め方です。

あわせて読みたい: 窓以外の場所別費用も含めたリフォーム全体の相場感はリフォーム費用相場の目安で整理しています。住まい全体の断熱を検討する方は断熱リフォームの費用、水回りも同時に進める方は水回りリフォームの費用で費用の全体像を把握できます。リフォームに関する記事はリフォームトピックページにまとめています。

出典

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