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住宅ローン

住宅ローン変動金利ランキング — 主要銀行の金利と選び方のポイント

住宅ローン 変動金利 ランキングを検索すると、金利の低い順に銀行名が並んだ比較表が目に入ります。しかし、金利の数字だけで住宅ローンを選ぶと、事務手数料や団体信用生命保険(団信)の保障内容まで含めた総コストで後悔するケースが少なくありません。この記事では変動金利の仕組みと銀行カテゴリ別の特徴を整理したうえで、金利ランキングを正しく読み解くための比較軸を解説しています。住宅ローン全般の基礎知識は住宅ローントピックページにまとめていますので、あわせて参考にしてください。

変動金利の仕組み — 何に連動して動くのか

変動金利型の住宅ローンは、一般的に短期プライムレート(短プラ)に連動しています。短プラは各銀行が優良企業向けの短期貸出に適用する金利で、日銀の政策金利の影響を受けて変動します。

住宅ローンの変動金利は「短プラ + 銀行ごとの上乗せ幅」で構成されています。銀行の店頭表示金利(基準金利)から、審査結果に応じた引き下げ幅を差し引いた金利が、実際に適用される「適用金利」です。

ランキングで比較されるのはこの適用金利ですが、適用金利の引き下げ幅は審査結果によって個人差があります。年収・勤続年数・物件の担保評価などの審査項目に応じて、引き下げ幅が0.1〜0.3%程度変わることがあるため、ランキング上の最優遇金利がそのまま自分に適用されるとは限りません。

変動金利の見直し頻度は年2回(4月と10月)が一般的です。金利が変動しても毎月の返済額はすぐには変わらず、「5年ルール」と「125%ルール」によって返済額の急激な増加が抑えられる仕組みになっています。ただし、この2つのルールを採用していない銀行もあるため、金利以外の条件も含めた確認が必要です。5年ルールの詳しい仕組みは変動金利の5年ルール解説記事で整理しています。

銀行カテゴリ別の特徴

変動金利のランキングで上位に来る銀行は、大きく3つのカテゴリに分かれます。カテゴリごとに金利水準だけでなく、手数料体系・団信の内容・審査の傾向が異なるため、自分の状況に合ったカテゴリから候補を絞り込むのが効率的です。

ネット銀行

店舗を持たず人件費を抑えた分、金利を低く設定しているのがネット銀行の最大の特徴です。変動金利のランキングではネット銀行が上位を占める傾向が続いています。

事務手数料は「借入額の2.2%(税込)」が主流です。3,000万円を借り入れる場合、事務手数料だけで66万円になります。保証料は無料とする銀行がほとんどですが、事務手数料に保証料相当分が含まれている構造のため、トータルコストでは保証料型の銀行と大差がないケースもあります。

団信は基本保障(死亡・高度障害)に加えて、がん50%保障や全疾病保障を金利上乗せなしで付帯する銀行が増えています。一方で、審査が年収や勤続年数の数値基準で機械的に判断される傾向があり、自営業者や転職直後の人は審査が通りにくいことがあります。

対面相談ができないため、申込みから融資実行まですべてオンラインで完結させる必要があります。書類のやりとりに不慣れな場合は手続きに時間がかかる可能性がある点も考慮してください。

メガバンク

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3行は、金利水準ではネット銀行にやや劣る傾向がありますが、対面相談ができる安心感と手続きの柔軟性が強みです。

メガバンクの事務手数料は「定額3.3万円(税込)+保証料」型と「借入額の2.2%(税込)・保証料なし」型の2パターンを選べる銀行が多いです。保証料型を選ぶと事務手数料は低く抑えられますが、保証料が金利に0.2%程度上乗せされるか、一括前払い(100万円あたり約2万円)が必要になります。

繰上返済の手数料はインターネットバンキング経由なら無料としている銀行が増えていますが、窓口経由では手数料がかかる場合があります。

審査では年収だけでなく勤務先の規模や職種、取引実績(給与振込口座の有無など)も加味される傾向があり、個別事情に柔軟に対応してもらえる余地があります。

地方銀行・信用金庫

地方銀行や信用金庫は、該当エリアに物件がある場合やメインバンクとして利用している場合に候補になります。全国的なランキングには載りにくいものの、地域限定の優遇金利キャンペーンを実施していることがあり、タイミングによってはネット銀行と遜色ない金利が適用されることもあります。

地方銀行の強みは、物件所在地の地域事情に詳しいことと、審査で柔軟な対応が期待できることです。自営業者、勤続年数が短い人、他行で審査が通りにくかったケースでも、個別相談で対応してもらえる場合があります。

一方で、保証料が必須であったり、繰上返済に手数料がかかったりと、トータルコストでは割高になるケースもあるため、金利以外の費用を含めて比較する必要があります。

金利だけで選ばないための比較フレームワーク

変動金利のランキングを読み解くうえで、金利の数字以外に確認すべき比較軸を整理します。

金利水準 — ランキングに表示される最優遇金利は「最も審査条件がよい場合」の数字。自分に適用される金利は事前審査を通すまでわからないため、複数行に事前審査を申し込んで実際の適用金利を比較するのが確実です。

事務手数料 — 「借入額の2.2%」型と「定額型」の2パターン。3,000万円借入の場合、前者は66万円、後者は3.3〜5.5万円程度。定額型は保証料が別途かかるため、合計で比較します。

保証料 — 事務手数料型の銀行は保証料なし(事務手数料に含む)。定額事務手数料型は保証料が金利上乗せ(+0.2%程度)または一括前払い。借入期間が短い場合は一括前払いの方が有利になることがあります。

繰上返済手数料 — インターネット経由は無料とする銀行が多いですが、窓口経由では1万〜5万円程度かかることがあります。こまめに繰上返済したい人は無料の条件を確認しておくべきポイントです。

団信の上乗せ保障 — 基本保障(死亡・高度障害)は全行無料。がん100%保障・全疾病保障・8大疾病保障といった上乗せ保障は、金利+0.1〜0.3%の追加コストがかかる銀行と、金利上乗せなしで付帯する銀行があります。保障内容(支払要件や免責期間)も銀行によって異なるため、上乗せ金利だけでなく保障の中身を比較することが重要です。

5年ルール・125%ルールの適用 — 変動金利の返済額が急激に増加するのを防ぐルールですが、一部のネット銀行ではこのルールを採用していません。金利上昇局面で返済額がすぐに変動する可能性があるため、ルールの適用有無を確認してください。

審査スピード — ネット銀行は事前審査1〜3日、本審査1〜2週間が目安。メガバンクは事前審査3〜5日、本審査2〜3週間。地方銀行は個別対応のため幅があります。土地の購入スケジュールとの兼ね合いで、審査の早さが重要になる場面があります。

総コストで比較する方法

金利の低さだけでなく、借入期間全体の総支払額で比較する方法を解説します。

3,000万円を35年間で借り入れるケースを想定すると、金利が0.1%異なると総支払額に約50万円の差が生まれます。ただし、事務手数料が「借入額の2.2%」で66万円かかる銀行と、事務手数料が3.3万円+保証料の銀行では、初期費用の差が60万円以上あります。金利差が0.05%でも、初期費用の差額を回収するのに10年以上かかる計算になる場合があります(編集部概算)。

総コストを比較する手順は3ステップです。

ステップ1は、複数行に事前審査を申し込んで、実際に適用される金利を確認すること。事前審査は信用情報に大きな影響を与えないため、3〜5行に同時申込みしても問題ありません。

ステップ2は、各行の金利・事務手数料・保証料を元に「借入総額 + 手数料・保証料」の合計で比較すること。住宅金融支援機構の住宅ローンシミュレーターや各銀行のシミュレーターを使うと、総支払額の試算ができます。当サイトでも住宅ローンシミュレーターで返済額を試算できますので活用してください。

ステップ3は、団信の保障内容を加味して最終判断すること。金利差が0.05%程度であれば、がん100%保障が無料で付帯する銀行を選ぶ方がトータルの安心感で勝る場合があります。

変動金利を選ぶ人が知っておくべきリスク

変動金利はここ数年、歴史的な低金利が続いており、住宅ローン利用者の7割以上が変動金利を選択しているというデータがあります。しかし、日銀の金融政策の転換により、金利が上昇する可能性は常にあります。

金利上昇時のインパクトを事前にシミュレーションしておくことが重要です。現在の適用金利に+0.5%、+1.0%、+1.5%を加えた場合の毎月の返済額を試算し、家計に無理がないかを確認します。金利が1%上昇すると、3,000万円・35年ローンで毎月の返済額が約1.3万円増加し、年間で約16万円の負担増になります。

変動金利を安全に活用するためのポイントは3つあります。

1つ目は、固定金利との差額を貯蓄に回すこと。変動金利と固定金利の差が毎月1万円あるなら、その分を繰上返済用の資金として積み立てておけば、金利上昇時に元本を圧縮できます。

2つ目は、借入額を「金利2%でも返済できる水準」に抑えること。年収に対する返済比率は、金利上昇を織り込んで無理のない水準に抑えることが重要です。

3つ目は、繰上返済の余力を持っておくこと。金利が大幅に上昇した場合に、繰上返済で元本を減らして利息負担を軽減できる体制を作っておくのがリスク管理の基本です。

よくある質問

変動金利のランキングは頻繁に変わりますか。

変動金利は各銀行が半年ごとに見直すのが一般的ですが、ランキングの順位自体は数ヶ月〜半年単位で入れ替わることがあります。新規参入のネット銀行がキャンペーン金利で一時的に最低水準を提示するケースや、メガバンクが金利引き下げで対抗するケースがあるためです。ランキングの「時点」を確認し、最新の適用金利は各銀行の公式サイトで確認してください。

変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきですか。

家計の余裕度とリスク許容度で判断が分かれます。繰上返済の余力があり、金利上昇時にも家計が耐えられるなら変動金利のコストメリットを享受できます。一方で「毎月の返済額が変わると不安」「教育費が重なる時期に金利上昇リスクを取りたくない」という場合は固定金利(全期間固定やフラット35)が適しています。迷う場合は変動と固定のミックスプラン(50:50など)を採用するのも選択肢です。

事前審査を複数の銀行に出すと信用情報に悪影響がありますか。

住宅ローンの事前審査は信用情報機関に照会記録が残りますが、同時期に複数行へ申し込むのは一般的な行動であり、それだけで審査に不利になることは通常ありません。住宅ローンの比較検討として合理的な範囲(3〜5行程度)であれば問題ないとされています。ただし、カードローンやキャッシングの申込みが同時期に重なると審査に影響する可能性があるため、住宅ローンの審査期間中は他の借入申込みを控えることをおすすめします。

ネット銀行の住宅ローンは対面相談ができないのが不安です。

主要なネット銀行の多くはビデオ通話やチャットでの相談窓口を設けています。また、一部のネット銀行は都市部にリアル店舗やローンプラザを展開しており、対面で相談できるケースもあります。手続きに不安がある場合は、不動産会社や住宅会社の提携ローン担当者に仲介してもらう方法もあります。提携ローンを通すと審査がスムーズになる場合がある反面、提携先以外の銀行を比較しにくくなるため、並行して自分でも事前審査を申し込んでおくのが得策です。

住宅ローンの変動金利は金利の低さばかりが注目されますが、事務手数料・保証料・団信の保障内容・5年ルールの適用有無まで含めた「総コスト」で比較して初めて、自分にとって有利な住宅ローンが見えてきます。ランキングの数字を入口として活用しつつ、複数行の事前審査で実際の適用条件を確認するのが後悔しない住宅ローン選びの基本です。

返済額のシミュレーションは住宅ローンシミュレーターで試算できます。住宅ローン全般の知識は住宅ローントピックページにまとめていますので、あわせて活用してください。

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